公共料金を支払いできるクレジットカードを紹介!毎月賢く支払いできるカードはどれ?

公共料金は毎月必ず発生するので、できるなら支払いをクレジットカードにしてお得にポイントを貯めたいですよね。

クレジットカードは多くの会社から発行されており、ポイントの貯まり方やシステムは各社で異なります。

どのクレジットカードがお得かは人によって違うので、ただ人気だからと選んでは後悔してしまう可能性も。

この記事では、さまざまなケースを想定しておすすめクレジットカードを厳選、紹介しています。

メリットや注意点なども確認しながら、自分にピッタリの1枚を見つけましょう。

クレジットカードで支払える公共料金とは?

公共料金とは生活に欠かせないインフラや設備の利用料金で、例えば以下のような料金がクレジットカード払いに対応しています。

  • 電気
  • ガス
  • 水道
  • 固定電話
  • NHK受信料

電気は2016年、ガスは2017年にそれぞれ小売り企業の参入が自由化されており、事業者の選択肢も増えています。

特に電気とガスのセット契約+クレジットカード払いは特典が付くなどメリットが多いので要注目です。

このほか、便利で充実した生活を送るために欠かせない出費もクレジットカードでの支払いに対応しています。

  • 携帯電話
  • インターネットプロバイダ
  • 新聞

携帯電話とインターネットプロバイダの料金もクレジットカード払いと相性が良く、自社なら多くの特典が用意されていることが多いです。

税金や保険料もクレジットカード払いができる

大きな出費となるのは公共料金だけではなく、各種税金や保険料も家計に占める割合は少なくありません。

実はこの多くがクレジットカード払いに対応しており、例えば以下がその一例です。

  • 自動車税
  • 所得税
  • 国民年金保険
  • 国民健康保険
  • 自動車保険
  • 生命保険

郵送で届く払い込み用紙がクレジットカード払いに対応しているのではなく、ネットから手続きをする必要があります。

また、中にはクレジットカード払いに手数料が発生する場合もあり、公共料金の支払いのようなお得な特典はありません。

例えば、自動車税をクレジットカードで支払う場合は多くの自治体で330円の手数料が発生します。

自動車税は車の排気量によって金額が異なるので、獲得したポイントが手数料を上回るならクレジットカード払いがお得に。

例えば還元率1.0%で自動車税を支払った場合、お得かどうかは以下の表の通りです。

自動車税還元率1.0%の場合のポイント手数料を差し引いた額
29,500円295ポイント-35円
34,500円345ポイント+15円
39,500円395ポイント+65円
45,000円450ポイント+120円

プラスに転じる34,500円の自動車税は、排気量1,000cc超~1,500cc以下の一般的な普通自動車の税金です。

高還元の1.0%でもギリギリでプラスとなるので、金額に対するお得感はさほどありません。

ただし年間利用金額としては加算されるので、利用実績を積みたい人は手数料でマイナスにならない範囲でどんどん活用しましょう。

公共料金をクレジットカードで支払う5つのメリット

公共料金の支払いをクレジットカードに変更することで、主に5つのメリットが生まれます。

特にポイントに興味がない人、変更手続きが面倒だと感じている人は必見。

お得なだけでなく、家計管理が簡単になるなど利用しないと気付きにくい点まで詳しく見てみましょう。

普段の水道代や電気代の支払いでポイントが付与されてお得

やはり一番のメリットはポイントが付与される点です。

口座引き落としや請求書払いではただ額面通り支払うだけのところを、ポイントで還元された分だけお得になります。

毎月支払う電気代について、世帯人数別の平均値とともに還元率1.0%で獲得できるポイント数を確認してみましょう。

世帯人数電気代毎月のポイント数年間ポイント獲得数
1人5,468円54ポイント648ポイント
2人9,183円91ポイント1092ポイント
3人10,655円106ポイント1,272ポイント
4人11,376円113ポイント1,356ポイント
5人12,423円124ポイント1,488ポイント
6人以上14,852円148ポイント1,776ポイント

データ参照元:総務省統計局 家計調査(2021年) 家計収支編 二人以上の世帯家計収支編 単身世帯

ひと月あたりで見ると少額でも、年間の獲得ポイント数は2人世帯でも1,000ポイントを超えており見逃せない数字です。

ポイントはそのまま電子マネーとして利用できたり、支払いに充当できたりと分かりやすく節約効果が実感できます。

うっかりして公共料金を支払い忘れてしまうのを防げる

請求書払いだと、後でと思っていてうっかり忘れてしまったり、請求書を無くして支払いが遅れてしまうリスクがあります。

また、請求書が複数になると届くたびにコンビニに支払いに行くのも面倒です。

クレジットカード払いは、最初の手続きさえしてしまえばあとは勝手に請求され引き落とされるので、継続した手間がかからず便利です。

カードの明細書で払った公共料金をまとめて確認できる

銀行引き落としを選んだ場合、支払いの便利さはクレジットカードと同等ですが、家計管理はクレジットカードのほうがしやすいです。

クレジットカードの明細書はどの月の利用分がいくらなのかがわかるだけでなく、他の支払いもまとめて確認ができます。

一目で光熱費が確認できるだけでなく、家計簿アプリなどと連動させれば自動で支出を仕訳けてくれて手間も削減可能です。

複数の公共料金の引き落とし日をカードで一本化できる

公共料金は事業者ごとに引き落とし日が異なり、口座残高がいつもギリギリの状態の人はその都度対策が必要です。

クレジットカードで支払いをまとめてしまえば、請求額分を引き落とし日までに用意すればよく管理も簡単に。

公共料金用のカードを作ると項目別に整頓しやすく、普段の買い物にも利用するカードなら支出の一本化で家計管理がしやすくなります。

毎月の公共料金でクレジットカードの利用実績を積み上げられる

クレジットカード会社にとって、よく利用してくれる人は優良顧客です。

利用金額によってポイント還元率がアップしたり、翌年度の年会費が無料になったりとよりお得さが実感できます。

遅延などの問題なく利用できていれば、カード更新時には限度額やキャッシング枠の増額の案内がくる場合も。

他に新しいクレジットカードを作る時にも、利用履歴(クレジットヒストリー)は審査の対象となり信用度を計る財産となります。

公共料金は支払額がある程度一定なため、予定外の残高不足になるリスクは少なく利用実績を積むのにぴったりです。

公共料金から普段使いまでお得に貯まるクレジットカード3選

ここからは、公共料金の支払いにおすすめのクレジットカードをケース別にご紹介します。

クレジットカードの枚数はあまり増やしたくなく、支出を一本化したい場合は基本還元率の高さに注目しましょう。

高還元率の目安は1.0%以上です。

また、よく使うお店やサービスで高ポイントが狙えるかどうかも選ぶ際の決め手になります。

リクルートカードは基本の還元率が高いからどこで使っても高還元

リクルートカード

公式サイトhttps://recruit-card.jp/
年会費無料
基本還元率1.2%
ポイントの種類リクルートポイント
ポイントの利用方法例
  • Pontaポイントに等価交換
  • dポイントに等価交換
  • リクルートのサービスで利用
高還元例
  • じゃらん、ホットペッパービューティー:3.2%
  • ホットペッパーグルメ:予約人数×50ポイント+1.2%

リクルートカードは、公共料金の支払いも含め基本還元率が1.2%とポイントが貯めやすいクレジットカードです。

リクルート系サービスならさらに高還元を狙え、特に旅行や美容室、エステなどの予約は大量ポイントゲットのチャンス。

普段リクルートサービスを利用しない人にとっては、高還元+他社のポイント交換だけでも十分お得です。

特にPontaポイントやdポイントは等価交換できるので、利用しやすい方を選んで無駄なく消費できます。

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還元率最大1.5%が魅力のエポスゴールドカード

エポスゴールドカード縦

公式サイトhttps://www.eposcard.co.jp/
年会費5,000円
※以下の場合は年会費永年無料
・エポスカードからの招待
・ゴールド、プラチナ会員からの紹介
・年間利用額50万円以上(翌年以降)
基本還元率0.5%
ポイントの種類エポスポイント
ポイントの利用例
  • エポスVisaプリペイドカードに移行(利用時0.5%キャッシュバック)
  • マルイで利用
  • Amazonギフト券に等価交換(1円から可能)
高還元例
  • 公共料金も含む3ショップ限定でポイント3倍(1.5%)
  • HISで旅行を予約すると5倍、日本旅行なら10倍
  • マルイ、モディでポイント2倍

エポスゴールドカードは基本の還元率こそ0.5%と高くはありませんが、高還元特典がとにかく豊富。

ポイント3倍対象ショップには電気やガス、新聞のほかインターネットプロバイダも含まれているので効率よく貯められます。

また、いつでもポイント2倍になるのはマルイの実店舗だけでなく通販サイトも対象に。

単価の大きい旅行の予約でもポイントが5~10倍と大量に貯まります。

ポイントをエポスVisaプリペイドカードに移行して利用すると0.5%のキャッシュバックもあり、ダブルでお得になるのでおすすめです。

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JCB CARD WはAmazonやスタバユーザーにお得な優待サービスがある

JCB CARD W

公式サイトhttps://www.jcb.co.jp/
年会費無料
基本還元率実質最大1.0%
(1,000円で2ポイント、1ポイント=最大5円分)
ポイントの種類okidokiポイント
ポイントの利用例
  • JCBプレモカードにチャージ(1ポイント5円相当)
  • nanacoポイントに交換(1ポイント5円相当)
  • dポイント、WAON、Pontaに交換(1ポイント4円相当)
高還元例
  • スターバックスカードへのチャージで10倍
  • Amazonでの買い物で4倍
  • セブン-イレブンでの買い物で4倍

JOB CARD Wは、年会費無料ながら1,000円で2ポイントといつでも通常の2倍のポイントが貯まります。

一見還元率が低いように見えますが、1ポイントは最大5円分に交換可能、実質最大還元率は1.0%なので公共料金の支払いもお得に。

また、Amazonではポイント4倍と特に還元率が高く、1,000円のお買い物で8ポイント=最高40円分とどんどんポイントが貯まります。

最大限お得に活用するなら、還元率の高いJCBプレモカードにチャージ、またはnanacoポイントに交換がおすすめです。

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経済圏でサービスをまとめるとお得なクレジットカード4選

ECサイトや携帯キャリアの会社が取り扱うクレジットカードは、同じ経済圏の中での利用が特にお得です。

よく利用する経済圏のクレジットカードなら、効率よくポイントが使えるのもメリットに。

特に最近は電気やガス、インターネットプロバイダなどインフラ系も取り扱うところが増えているので、還元や割引で節約のチャンスです。

日本で代表的な4つの経済圏について、公共料金の支払いではどんなお得があるのか見ていきましょう。

dカードGOLDはドコモのネット料金と携帯料金が最大10%還元

dカードGOLD

公式サイトhttps://d-card.jp/
年会費11,000円
基本還元率1.0%
ポイントの種類dポイント
ポイントの利用例
  • 加盟店で利用
  • iDキャッシュバックで電子マネーとして利用
高還元例
  • ドコモの携帯/ドコモ光の利用料金10%還元(税抜1,000円につき100ポイント)
  • 指定の携帯プラン+ドコモでんき Green契約で電気料金10%還元(税抜き100円につき10ポイント)
  • ENEOSでの給油やオイル交換は還元率1.5%

ゴールドカードのため年会費はかかるものの、家族分の携帯代や光回線の10%還元分などで簡単に元がとれるお得なクレジットカードです。

また、ドコモでんき Greenは二酸化炭素排出量が実質0の電気の契約で、こちらも同様に10%還元と効率よくポイントが貯まります。

これら還元の優待を最大値で受けるなら、ドコモ携帯の契約は必須。

基本還元率も1.0%と高めで、年間利用額が100万円を超えるとボーナスポイントがもらえるなど使うほどお得になります。

豊富な還元制度でザクザク貯まるau PAYゴールドカード

au PAYゴールドカード

公式サイトhttps://www.au.com/
年会費11,000円
基本還元率1.0%
ポイントの種類Pontaポイント
ポイントの利用例
  • au PAY残高にチャージして利用
  • au PAYマーケット等加盟店で利用
高還元例
  • au携帯またはauひかりの利用料金最大11.0%還元
  • auでんき、都市ガス for auの利用量3.0%還元
  • auPAY残高チャージ+利用で2.5%還元

携帯と光回線は最大11.0%、電気とガスは3.0%還元と、au関連の公共料金では高い還元率を誇るクレジットカードです。

ゴールドカードの年会費は11,000円ですが、auユーザーであれば毎月固定の支払いだけで年会費分のポイントはすぐに超えられます。

普段の買い物でも、auPAY残高チャージをして利用すると2.5%の還元が受けられて、ひと手間でポイント還元率が一気にアップ。

ポイントの貯めやすさと使いやすさで利便性の高い1枚です。

楽天カードは電気とガスのセット利用で2.0%還元

楽天カード

公式サイトhttps://www.rakuten-card.co.jp/
年会費無料
基本還元率1.0%(ただし大手事業者や一部水道局は0.2%)
ポイントの種類楽天ポイント
ポイントの利用例
  • 楽天グループのサービスで利用
  • 街中の加盟店で1ポイント1円で利用
  • 楽天Payなどの支払いで利用
高還元例
  • 楽天市場アプリでのお買い物は還元率3.5%以上、最大14.0%
  • 楽天でんき・ガスのセット利用なら料金の2.0%還元

公共料金の支払いは多くの事業者で還元率0.2%となってしまった楽天カードですが、楽天で電気とガスを契約するなら変わらずお得なままです。

また、楽天モバイル利用で還元率+1.0%など、関連サービスの利用を増やしていくと楽天市場での還元率が最大14.0%に。

お買い物マラソンなどイベントを利用するとさらに高還元も狙えて、楽しくポイントが貯められます。

とにかく取り扱うサービスが多いので、経済圏をまとめるほどポイントが貯まりやすいクレジットカードです。

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ヤフー経済圏ならPayPayカードでポイント集約できる

PayPayカード

公式サイトhttps://www.paypay-card.co.jp/
年会費無料
基本還元率1.0% ※1
ポイントの種類PayPayポイント
ポイントの利用例
  • ヤフーショッピングやPayPayモールで利用
  • PayPayでの支払いに利用
高還元例
  • ヤフーショッピングの利用で還元率3.0%以上

PayPayカードは基本還元率1.0%※1で公共料金の支払いが可能です。

PayPayポイントはヤフーショッピングやPayPayモールで特に貯めやすく、PayPayカードで支払う特典も。

例えば、5の付く日の+4.0%や日曜の+5.0~10.0%など、タイミングが狙いやすいポイントアップは要注目です。

電気・ガスに関して特別な還元はありませんが、ソフトバンクユーザーはPayPayやヤフーショッピングで限定特典があるなど優遇されています。

また、PayPayが使えるお店が多い点はなによりのメリットとなり、貯まったポイントはネット・実店舗問わずに使いやすいです。

※1 利用金額200円(税込)ごとに、PayPayポイント1%がもらえます。

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公共料金をクレジットカード払いに変更する方法はネット申し込みで簡単

公共料金の支払い方法変更は事業者や自治体ごとに異なり、例えば東京エリアであれば以下のような対応となっています。

クレジットカード支払い申込方法
東京電力
  • ネット申し込み
  • ネット、電話で書類請求して郵送申し込み
東京ガス
  • ネット申し込み
  • ネットから書類請求して郵送申し込み
東京都水道局
  • ネット申し込み
  • ネットから書類請求して郵送申し込み

ネットから申し込む場合は、公式サイト等で会員登録することが条件となっている場合が多いです。

なお、支払い方法の変更を申し込んでから実際に切り替わるまでは、1カ月程度かかる場合もあるので、支払い忘れが起きないよう注意しましょう。

三井住友カードなら支払方法の変更がまとめてできる!

複数の公共料金の支払方法をクレジットカードに変更する場合、一つ一つ手続きをするのは少々面倒です。

三井住友カードでは「定期払いチャンス」機能で支払方法の変更を簡略化可能。

支払いに対応する公共料金やサブスクなどを一覧で確認でき、「カンタン支払い変更」ならカード番号の入力も省略できます。

定期的に支払っている各種料金をまとめて1本化したい時にはとても便利で、利用金額の一覧や推移も確認可能です。

ナンバーレスカードで安心の三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)

公式サイトhttps://www.smbc-card.com/
年会費永年無料
基本還元率0.5~7%
ポイントの種類Vポイント
ポイントの利用方法例
  • VISAプリペイドカードのチャージ
  • 1ポイント1円で支払いに充当
高還元例
  • 対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元

三井住友カード(NL)は、券面にカード番号やセキュリティコードの記載がなく落としても悪用されにくい点が魅力的です。

基本の還元率は0.5%ですが、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元と高い還元率でお得に。※

さらに、ポイントアップモールを利用するとポイントが+0.5~9.5%付与される商品もあるので、利用方法によってはかなりお得と言えるでしょう。※2023年4月現在 ※ポイント還元率は予告なく変更となる場合がございます。

また、ポイントをプリペイドカードへのチャージに利用すれば0.25%還元が受けられて二重でポイントが得られます。

※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。

公式サイトはこちら

公共料金の支払いでもらえるポイント数をシミュレーション

ここまで紹介してきたクレジットカードでは、公共料金の支払いで少なくとも0.5%以上のポイントが付きます。

事業者を限定すれば3.0%の高い還元率でポイントを得られる場合も。

一見わずかな差のようにも感じられますが、還元率が違うと得られるポイントはどの程度違ってくるのでしょうか。

ここでは、総務省の家計調査報告(2021年)より、二人世帯以上の水道光熱費平均値21,531円(ひと月あたり)を使ってシミュレーションしてみます。

0.5%1.0%1.5%2.0%3.0%
1カ月107ポイント215ポイント322ポイント430ポイント645ポイント
1年1,284ポイント2,580ポイント3,864ポイント5,160ポイント7,740ポイント

還元率だけ見ると1.0%程度の差でも、実際に計算してみると1カ月で最大538ポイント、1年では6,456ポイントもの違いが出ました。

ただ支払うだけだった公共料金を、クレジットカード払いにするだけで実質7,000円以上も得するのはかなり大きなメリットに。

なお、高還元を実現できるのは以下の3パターンです。

  • 還元率1.5%…エポスゴールドカードの3ショップ限定でポイント3倍
  • 還元率2.0%…楽天カードで楽天でんきと楽天ガスを契約した場合の利用料金
  • 還元率3.0%…au PAYゴールドカードでauでんき、都市ガス for auを契約した場合の利用料金

上記3つの高還元は公共料金すべてをカバーできるわけではないので、サブスクや携帯料金など他の固定費の優遇還元率も要確認です。

他に大きな割合を占める固定費が複数ある場合は、リクルートカードのように基本還元率の高いカードがお得になる可能性があります。

自分にとって利便性の良いポイントを選ぶ

ポイント還元率ばかりに注目していても、そのサービスをあまり利用しないのであれば十分に活用できません。

中途半端に余ったり、気付かないうちにポイントが失効していたりすれば意味がなくなってしまいます。

例えば楽天やヤフーの経済圏をメインで使っている人は、 dポイントやPontaポイントは利用しにくいです。

また、基本的にポイ活に興味がなく電子マネーやスマホ決済を使いこなせないという人もいることでしょう。

ポイントを使いこなす自信がない場合は、ポイントではなく現金キャッシュバックで還元が受けられるクレジットカードがおすすめです。

自動キャッシュバックだから無駄がない三菱UFJカード VIASOカード

VIASOカード

公式サイトhttps://www.cr.mufg.jp/
年会費無料
基本還元率0.5%~1.0%(利用額1,000円につき5円還元)
ポイントの種類自動キャッシュバック(VIASO ポイントプログラム)
高還元例
  • 携帯、インターネットプロバイダ、ETC利用料金は還元率2倍
  • POINT名人.com経由でお買い物をすると還元率最大25倍

ポイント制度が一切無く、キャッシュバックが毎月1円単位で自動的に行われるのが三菱UFJカード VIASOカードです。

無駄にポイントを失効させる心配がなく、手間をかけずに還元分を余すことなく利用できます。

基本還元率は0.5%~1.0%ですが、三大キャリアの携帯料金や大手インターネットプロバイダの料金は実質還元率は2倍に

また、POINT名人.comでは大手ECサイトや通販サイトが多く登録されているので、普段のお買い物でも十分に高還元が狙えます。

公式サイトはこちら

※ 携帯電話・PHSのご利用料金(NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル) 注:ご利用内容によっては、一部対象外となる場合があります。
※ インターネットプロバイダーのご利用料金(Yahoo! BB、OCN、au one net、BIGLOBE、ODN、So-net) 注:ご契約内容によっては、一部対象外となる場合があります。
※ ETCマークのある全国の高速道路、一般有料道路の通行料金

公共料金のクレジットカード払いにはデメリットもある

公共料金をクレジットカードで支払うメリットは多く、特定業者であれば高還元が狙えるなどお得さが目立ちます。

ただし、デメリットが全く無いわけではなく、人によっては口座振替のほうがお得だったり使い勝手が良かったりする場合も。

ここでは2つのデメリットについて詳しく見ていきます。

電力会社やガス会社が行っている口座振替割引を利用できない

電気やガス、水道などの公共料金では銀行口座からの自動引き落としで1件あたり55円の割引を行っているところが多いです。

例えば還元率1.0%のクレジットカード払いで同等の節約効果を出すには、1つの引き落としごとに5,500円以上利用しなくてはなりません。

つまり、世帯人数が少なかったり省エネ住宅等で利用量が少なかったりする場合は、自動引き落としの方がお得です。

節約を重視するなら、全て一律で変更するのではなく利用量に合わせて支払方法を検討してみましょう。

毎月の利用可能枠が公共料金で圧迫される

公共料金など固定費の支払いをいつも使うクレジットカードに一本化した場合、利用可能枠は確実に圧迫されます。

普段の買い物では問題がなくても、家電など大きな買い物をする時は限度額オーバーで利用不能になるリスクも。

特に学生や若年層、専業主婦などは限度額が10~30万円程度と低めに設定されることがほとんどなので要注意です。

限度額対策をするなら、固定費専用のクレジットカードを作るのが最も効果的。

また、専業主婦や学生なら世帯主に家族カードを作ってもらうのも一つの手段です。

クレジットカード払いに変更する時はここに注意

デメリットに加えて、クレジットカード払いの注意点についても事前に認識しておきましょう。

知っておかないと損してしまったり、引き落とし不能で余計な手続きが必要になる場合があります。

有効期限切れで再度手続きが必要な場合がある

クレジットカードには必ず有効期限が設定されており、期限が近づくと新しいカードが発行され有効期限やセキュリティコードも変わります。

公共料金やサブスクでは、自動的に更新されて特に手続きが必要ないタイプと、更新ごとに再度手続きが必要なタイプがあるので要注意。

前者なら特に問題はありませんが、後者の場合数年に一度とはいえ必ず手続きが必要で少々面倒です。

もし手続きを放置すると、払い込み用紙やハガキが届いて自分で振り込まなくてはならないので、余計な手間がかかってしまいます。

クレジットカードが使えなかったからといって自動で銀行引き落としにはならないので、手続きが間に合わず請求書が届いたら必ず支払うようにしましょう。

クレジットカード払いに非対応の事業者もある

全ての事業者がクレジットカード払いに対応しているわけではなく、カード会社によっても取り扱いの有無は異なります。

特典や還元率に惹かれて契約したものの、実は利用できないクレジットカードだったなんてことも。

もともとクレジットカード払いには非対応という事業者もあるので、事前にホームページなどで確認してから申し込むようにしましょう。

また、同一経済圏の事業者に乗り換えるなら、住んでいる地域がサービス対象地域に入っているかも確かめる必要があります。

引っ越し時には支払いの解約手続きが必要

引っ越しにより契約中の電気やガス、水道を利用しなくなるのなら解約手続きが必要です。

利用しないなら引き落としも無いだろうと考える人もいるかもしれませんが、契約が続く限り基本料金の支払いも続きます。

最悪の場合、次に入居した人が利用した分まで請求される可能性も。

引っ越し後も同じ事業者で変わらず使い続ける場合でも、住所変更等の手続きは忘れず行うようにしましょう。

こんな時はどうなる?公共料金支払いのよくある質問

公共料金は、支払いが大幅に遅れると生活インフラを止められてしまうので、クレジットカード払いでも本当に問題ないか心配になりますね。

また、払い込み用紙や銀行引き落としとは勝手が違うため、不測の事態にどう対応していいのか不安も残ります。

そこで公共料金のクレジットカード払いについて、よくある質問とその回答をまとめました。

コンビニの公共料金支払いでクレジットカードは使える?
大手コンビニの中では唯一、ファミリーマートではファミマTカードを使って払い込み用紙のクレジットカード払いができる場合があります。
払い込み用紙での支払いでクレジットカードを使えば、面倒な手続き無しでポイントも貯まるのでは?と思う人は少なくありません。
コンビニや銀行窓口などで利用する払い込み用紙は、基本的に現金払いのみの対応です。
税金や社会保険料は対象外ですが、公共料金であればクレジットカードで支払い可能に。
ただし、ファミリーマートで支払ってもポイント4倍特典対象外となるので、あえてそのために作るメリットは無いと言えます。
限度額をオーバーしそうな時はどうしたらいい?
一時的に限度額を引き上げてもらえる「一時増額」がおすすめ。
大きな買い物をして総支払額が限度額をオーバーしそうな時、公共料金の請求が通るかどうかは大きな不安の種になります。
実は、限度額からほんの少しオーバーするくらいなら問題ない場合もありますが、そこはカード会社の判断によります。
できるなら、一時的に限度額を引き上げてもらえる「一時増額」に申し込んでみましょう。
一時増額する際は、支払方法が一括払いのみの対応となるのが通常です。
また、オーバーしてしまいそうなタイミングよりも前に余裕を持って申し込む必要があります。
一時増額は申し込んだら必ず可能になるサービスではなく、審査により増額不可となることもある点にも注意してください。
契約者と別名義のクレジットカードでも公共料金を支払える?
契約者と支払う人を別にしたい場合、多くの事業者ではクレジットカード名義が別の人でも問題無いとしています。
例えば、契約者が夫でも妻名義のクレジットカードで支払いが可能。
一部業者では電話確認が行われたり、手続きは支払う本人に限定されたりしますが、厳しい本人確認は行っていないケースがほとんどです。
ただし、全ての事業者が別名義でも可能としているわけではないので、希望する場合は事前に確認しておきましょう。
スマホ決済や電子マネーならポイント二重取りができる?
一部、ポイント二重取りできる組み合わせもある。
スマホ決済はクレジットカードから残高チャージ+利用でポイントの二重取りができますが、公共料金はどうでしょうか。
コンビニ店頭での支払いに関しては、先ほどもお伝えした通り基本的に現金払いのみの対応となり利用できません。
ただし、PayPayやd払い、au PAYなどのスマホ決済だと、自宅にいながら払い込み用紙で公共料金が支払える「請求書払い」があります。
ポイント付与対象かどうかは、以下の通りサービスごとに異なります。
ポイント付与の有無
PayPay利用金額としてカウントはされるがポイント付与対象外
d払いポイント付与対象外
au PAY200円につき1ポイント付与

主なスマホ決済の中では、au PAYは他の支払いと同様にポイント付与対象となります。

払い込み用紙なのでうっかり支払い忘れには注意が必要ですが、少しでもポイントを多く貯めたいならトータル2.5%還元となるau PAYはお得です。

公共料金はクレジットカードで賢く支払いしよう

公共料金のクレジットカード払いは、ポイントが貯まるだけでなく家計管理を簡単にするなどメリットが多いです。

また、クレジットカードによっては公共料金を含めた毎月の固定費の支払いが高還元対象となっているので、よりお得にポイントを貯めるチャンス。

還元率が0.5%違うだけで年間のポイント差額は大きく異なるので、契約の見直しも含めてより節約効果が大きいクレジットカードを選びましょう。