債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所8選

借りたお金が返済できないときには、債務整理をするのも1つの方法です。

債務整理とは借りたお金の返済ができない問題を正当に解決する手段を言います。

借りたお金を返せないままでいると利息がふくらむため、少しでも早く対策を始めなければいけません。

とはいえ債務整理には専門知識が必要で、借り入れをしている人が自分で行うのは難しいのが現実。

債務整理をするなら、弁護士や司法書士に依頼した方が安心です。

今回は債務整理を検討している人に向けて、おすすめの弁護士・司法書士事務所を8選紹介します。

事務所の選び方のポイントも解説するので、参考にしてください。

債務整理には3種類の方法がある！基礎知識を紹介

債務整理には以下の3つの方法があります。

• 任意整理
• 個人再生
• 自己破産

方法によって「裁判所を通すかどうか」「どれくらい返済額が減らせるか」といった条件が異なります。

それぞれについて詳しく確認しましょう。

交渉によって将来的な利息をカットする任意整理

任意整理は裁判所を通さず、借入先との交渉によって将来的な利息をカットする方法です。

任意整理は弁護士や司法書士が借り入れをしている人の代わりに借入先と交渉を行い、将来的な利息や遅延損害金をカットするのが一般的です。

元金だけを3年～5年かけて返済すればいいので、月々の返済負担が減ります。

遅延損害金が含まれると、さらに金額が上がります。

将来的に60万円の支払いがカットできると、債務整理をせずに返済を続けるよりも返済しやすいと感じるでしょう。

任意整理をするには安定収入と返済の意思があり、3年～5年で完済できなければいけません。

費用の相場は借入先1件につき5万円～10万円です。

一見高額に見えますが、カットできる利息の金額を考えると多くの場合任意整理をした方が支払いやすくなります。

手続きに必要な期間は3ヶ月～6ヶ月で、比較的短期間で借り入れに関する問題を解決できます。

元金も含めて返済額を減らせる個人再生

個人再生は裁判所を通して手続きを行う方法で、元金も含めて返済額が減らせます。

個人再生によって減らせる返済額は、以下のように借入額によって異なります。

借入額が100万円未満の場合は、個人再生による減額はできません。

例えば借入額が500万円の場合、100万円まで減額が可能です。

借入額が3,000万円を超えている人は、借りている金額の10分の1まで返済額を減らせます。

個人再生は借入額を減らして返済しやすくする方法なので、安定収入と返済の意思があり3年～5年で返済できる人が利用可能です。

借入残高が5,000万円を超えている場合は、対象となりません。

費用の相場は50万円～60万円程度かかりますが、多くの場合費用をかけてでも減額した方が支払う総額が少なくてすみます。

手続きに必要な期間が1年～1年半と長い点に注意しましょう。

返済が全額免除されるが制限も大きい自己破産

自己破産は裁判所を通して行う手続き方法で、返済が全額免除される代わりに高額の財産を失うなど、制限が大きいのが特徴です。

自己破産では養育費など一部の支払いを除いて、返済が全額免除されます。

返済を免除してもらうには、支払いが不可能な状態にあると裁判所に認められなければいけません。

借り入れの理由がギャンブルや株など正当な理由ではない場合や、返済できないとわかって借り入れをした場合には、自己破産が認められないため注意しましょう。

以下の例のように返済が免除されないお金も、自己破産が認められません。

自己破産のやり方によって相場が違いますが、費用は30万円～80万円程度かかり、手続き期間は6ヶ月～1年程度です。

債務整理の依頼先を選ぶ6つのポイント

債務整理の依頼先を選ぶ際には、以下の6つのポイントをチェックしましょう。

それぞれについて詳細を紹介します。

債務整理を得意としているか

債務整理の依頼先を選ぶ際には、債務整理を得意としているか確認しましょう。

弁護士や司法書士は幅広い案件を取り扱っていますが、中でも得意としている分野があります。

債務整理の知識や経験が豊富な事務所に依頼すると、よりスムーズな手続きが可能です。

債務整理が得意な事務所かどうかを見分ける方法を確認しましょう。

公式サイトに債務整理の取扱件数が明記されている場合、数字を見ながら判断できます。

公式サイトに債務整理に関する情報を詳しく掲載している事務所もおすすめです。

債務整理に関する依頼を多く受けるため、自然に情報量が多くなっていると考えられます。

無料相談や電話相談がある場合は、実際に相談して判断するのも1つの方法です。

わからない点を質問したときに的確な答えが返ってこない場合は、あまり得意分野ではないと言えるでしょう。

事務所に直接出向けるか

債務整理の依頼先を探すなら、事務所に出向けるかも考える必要があります。

原則として、弁護士は依頼主と会わずに債務整理事件の依頼を受けてはいけません。

記事記載時点では新型コロナウイルス感染症の影響で、対面での面談を行わずに手続きが可能な事務所もありますが、基本的には事務所に出向く必要があります。

手続きの方法によっては複数回事務所に行かなければいけないので、あまり遠いところはおすすめできません。

費用が明確に表示されているか

依頼先の事務所を探す場合は、費用が明確に表示されているかも確認しましょう。

弁護士や司法書士に支払う費用は、以下のような複数の費用の組み合わせで決まります。

公式サイトに一部の費用しか記載がなく、安いと思って依頼したら実際には高額になったというケースも見られます。

一部のみの金額が記載されているところではなく、総額がわかる事務所で依頼するのがおすすめです。

費用が相場よりも高すぎないか

債務整理の依頼先を選ぶ場合は、費用が相場よりも高すぎないか確認しましょう。

債務整理の費用は事務所が自由に決められるため、支払うべき費用は依頼する先によって異なります。

費用を自由に決められるとはいってもある程度の相場はあり、他の事務所と比較して費用が高すぎる場合は正当な報酬とは考えられません。

返済の負担を減らすための手続きなので、費用が負担にならないようにするためにも別の事務所を選んだ方がよいでしょう。

相談しやすい雰囲気があるか

事務所を選ぶ場合、相談しやすい雰囲気があるかも重要です。

債務整理の手続きを進める上で、わからないことも出てくるでしょう。

質問しにくい雰囲気の事務所や、電話がつながりにくい事務所だと、困ったときに力になってもらえません。

弁護士や司法書士が話しやすい雰囲気を持っているか、電話が繋がりやすいか、相談のしやすさも確認して事務所選びをしましょう。

無料相談や電話相談を活用すると、雰囲気がチェックしやすいのでおすすめです。

事務所の評判や口コミはどうか

債務整理の依頼先を選ぶ際には、事務所の評判や口コミも見ておくと安心です。

費用面や事務所の位置などの情報を元に候補が決まったら、評判や口コミをチェックして依頼しても大丈夫か確認しましょう。

評判のよい事務所なら、依頼しても安心でしょう。

しかし口コミは匿名性の高い情報なので、すべてが正しいとは限りません。

一部の意見だけを見るのではなく全体的に確認して、否定的な意見が多すぎる場合は注意するといった感じで活用しましょう。

債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所を5選紹介

債務整理の取扱件数が豊富で債務整理に強い、おすすめの弁護士・司法書士事務所は以下の5つです。

それぞれの事務所の費用や特徴について詳しく確認しましょう。

ライズ綜合法律事務所

ライズ綜合法律事務所は約5万件の解決実績を誇る、債務整理に強い法律事務所です。

依頼者にとって最もよい解決方法の提案を行っており、相談は無料なので、相談の際にお金の心配がいりません。

債務整理分野において約5万件の解決実績があるため、経験や実績を重視して事務所を選びたい人におすすめです。

全国に対応可能で、分割払いにも応じてもらえるので費用面も不安に思う必要がありません。

気軽に相談しにくい人に向けて、匿名で減額診断ができるサービスも提供しています。

返済額が減額できるか知りたい人は、公式サイトの減額診断を利用しましょう。

東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所は何度でも無料で相談に乗ってもらえる、相談のしやすさにこだわった事務所です。

通話料も無料で、平日は忙しい人に向けて土日祝日も相談を受け付けています。

電話では考えがまとまらない人は、メールでの相談も可能。

「お金が無くて相談できない」「思ったことをなかなか話せない」といった依頼者に配慮して、様々な方法で無料相談できる環境が整えられています。

実績と経験を元に独自のノウハウがあり、相談者に合わせて適切な解決方法を提案してくれる事務所です。

ベリーベスト法律事務所

ベリーベスト法律事務所は何度でも無料で相談に乗ってくれる上に、全国に58の拠点があって相談しやすいのがメリットです。

費用の分割払いや後払いにも対応してくれるので、相談時の費用の心配がいりません。

29万9千件以上の相談を受けた実績があるため、実績を元に相談先を選びたい人にも向いています。

270名を超える弁護士が在籍していて、経験豊富な弁護士がチームで連携して対応してくれるのが特徴です。

事務員と弁護士が債務整理に詳しくない人にでも丁寧に対応してくれます。

匿名での減額診断もできるので、まずは返済額が減るか確認したい人は診断を利用しましょう。

サンク総合法律事務所

サンク総合法律事務所は月600件以上の相談実績を誇る、実績豊富な事務所です。

手元にお金がない人でも相談できるように初期費用0円で分割払いにも対応してくれます。

費用の問題で相談できなかった人も、費用の心配をせずに相談が可能です。

平日の相談が難しい人にも対応できるよう、24時間365日借り入れに関する相談を無料で受け付けています。

月600以上の相談実績もあり、経験も豊富です。

費用が心配で相談できなかった人や忙しくて連絡ができなかった人は、24時間利用できる相談窓口への相談を検討しましょう。

弁護士法人・響

弁護士法人・響は専任の弁護士とスタッフが付いて、他の専門家とも協議しながら事務所全体で解決に当たってくれる事務所です。

相談料が無料で、弁護士費用の分割払いにも応じてくれます。

初期費用が不要なので、手元にお金がない人でも相談が可能です。

24時間365日相談を受け付けてくれるため、忙しくて相談できなかった人でも相談しやすいでしょう。

費用に関して心配なく依頼できるように、最初にきちんと費用について説明してくれます。

追加費用が発生する場合も含めて事前にわかりやすく説明してくれるため、納得した上で依頼できるのがメリットです。

弁護士が他の専門家とも協議して事務所全体で解決に当たってくれる仕組みで、高い問題解決力を誇っています。

債務整理におすすめな安い弁護士・司法書士事務所3選

債務整理をするにも費用がかかります。

費用にこだわって選びたい人におすすめの、安い弁護士・司法書士事務所は以下の3つです。

• はたの法律事務所
• ひばり法律事務所
• アース法律事務所

それぞれの事務所の費用や特徴について詳しく確認しましょう。

はたの法律事務所

はたの法律事務所は相談料も着手金も無料なので、お金がなくて相談ができなかった人でも相談が可能です。

全国どこにでも無料で出張してくれるのもメリット。

利用者の満足度が95.2％と高く、満足している人が多い様子がわかります。

20万件以上の相談を受けた実績もあるので、実績を重視したい人にもおすすめです。

専門家が悩みをしっかりヒアリングした上で最適な方法を案内してくれるため、慣れていなくても不安に思わずに任せられます。

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所は債務整理を得意とする弁護士が在籍しており、利用者の満足度が98％と高いのが特徴です。

相談無料で、費用の分割払いにも対応してくれます。

過払い金請求は着手金がかからない、自己破産の報酬金が低いケースがあるなど、安く依頼できる可能性も。

ひばり法律事務所は全国に対応可能なので、相談したい人は連絡しましょう。

メールでの予約も可能です。

アース法律事務所

アース法律事務所は、事前予約をすれば時間外の対応も可能な法律事務所です。

着手金が低めな設定になっていて、費用について明瞭に説明した上で依頼をするか決められるので、費用が不安な人も相談しやすいのではないでしょうか。

着手金も無料で、費用の分割払いにも対応可能です。

事前予約をすれば時間外でも対応してくれるため、時間が取れなくてなかなか相談できない人にも向いています。

メールでの問い合わせにも対応していて、電話しにくい場合でも相談に乗ってもらいやすいのも特徴です。

【債務整理】3つの方法のメリットとデメリットを比較

債務整理の3つの方法について、メリットとデメリットを比較しましょう。

それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。

すべての方法に共通して、個人信用情報機関に債務整理をした記録が残るというデメリットがあります。

個人信用情報機関に情報が残ると、返済能力がないと判断されて、情報が消えるまでの5年間～10年間はローンやクレジットカードが利用できません。

しかし長期延滞をした時点で個人信用情報機関はすでに延滞情報が登録されているので、債務整理独自のデメリットとは言えない部分もあります。

任意整理は返済能力がなければできませんが、周りにバレにくく財産も失わない、デメリットの少ない方法です。

個人再生は減額できる返済額が大きい点がメリット。

デメリットとしては、官報に自己破産に関する情報が掲載される点が挙げられます。

官報に情報が掲載されると、周囲に知られる可能性もあるでしょう。

とはいえ一般の人が官報を見る機会はほとんどないので、あまり心配する必要はありません。

保証人が付いている借り入れがあると保証人に請求が行く点には、注意が必要です。

手続きを開始する前に、保証人の理解を得ましょう。

自己破産は返済額が全額免除されるのが最大のメリットです。

収入がない人でも手続きができて、生活に必要な財産や自己破産後に得た財産は手元に残せます。

デメリットは以下のような高額の財産を失う点です。

失った財産は売却され、借りたお金の返済に充てられます。

現金は生活に必要なものとして99万円までは残してもらえるので、当面生活が圧迫される心配はないでしょう。

弁護士や公認会計士など、職業によっては手続きをしている期間中業務に就けません。

自己破産の手続きが終われば、制限は解除されます。

自己破産をすると本人の返済は免除されますが、保証人が付いている借り入れがあると保証人に請求が行く点に注意が必要です。

官報に情報も掲載されます。

債務整理はどの方法がおすすめ？向いている人を確認

債務整理をする場合はどの方法がおすすめなのか、向いている人の特徴を確認しましょう。

任意整理でカットできるのは利息のみなので、利息をカットできれば支払える人に向いています。

返済能力が必要なので、収入がない人には向きません。

デメリットが少ない方法なので、多くの人におすすめです。

個人再生は元金も含めて減額できるため、任意整理では対応が難しい人に向いています。

自己破産をする場合はギャンブルなどによる借り入れは認められないので、借り入れの理由によっては個人再生を検討しましょう。

個人再生をするには返済能力が必要です。

自己破産は返済が免除されるため、収入の有無は問われません。

制限の大きい方法ですが、借りたお金が返せない場合は生活の立て直しのためにも自己破産を検討しましょう。

債務整理を弁護士や司法書士に依頼した方がよい3つの理由

債務整理を弁護士や司法書士に依頼した方がよい理由は、以下の3つです。

• 依頼するとすぐに督促が止まる
• 適した債務整理の方法を案内してもらえる
• 時間がなくても債務整理ができる

それぞれについて詳しく確認しましょう。

依頼するとすぐに督促が止まる

弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると、すぐに督促が止まります。

支払わなければならないお金を支払えずに督促を受けるのは、精神的にも苦痛です。

自分で債務整理を行うなら、督促を止める手続きから自分で始めなければいけません。

専門的な知識が必要なので、自分で手続きをしたいと思ってもすぐにはできないケースもあるでしょう。

手続きができるまで督促は続くので、専門家に依頼して早めに督促が止まる方が安心です。

適した債務整理の方法を案内してもらえる

弁護士や司法書士に依頼すれば、適した債務整理の方法を案内してもらえます。

適している手続き方法は人によって異なるため、向いた方法で債務整理をしなければいけません。

自分にはどの方法が向いているのか、専門的な知識がない状態で判断するのは難しいです。

判断を誤ると、債務整理をしたのに返済の負担の軽減に役立たない可能性もあります。

専門家に相談すれば豊富な経験を元に相談に乗ってもらえ、効果的な対策が可能です。

メリットやデメリットも詳しく教えてもらえるので、自身が詳しくなくても安心して手続きができるでしょう。

時間がなくても債務整理ができる

弁護士や司法書士に依頼すると、時間がなくても債務整理ができます。

債務整理をする場合、以下のような様々な手順が必要です。

仕事や家事をしながらすべての手続きをするのは、簡単ではありません。

専門家に任せれば、必要なときだけ対応すればすみます。

手間や時間的な負担を減らしながら、効果的な債務整理ができるでしょう。

債務整理の流れは？段階に沿って説明

債務整理を依頼する際の大まかな流れは、以下の通りです。

それぞれの段階について概要を紹介します。

1.弁護士や司法書士への相談

債務整理の手続きを始めるには、まず弁護士や司法書士に相談しましょう。

専門家に相談すれば、どの手続き方法が向いているか教えてもらえます。

適した方法を選んで、手続きを始めましょう。

2.督促がストップ

弁護士や司法書士が債務整理の依頼を受けると、受任通知が発行されます。

通知が発行された時点で督促がストップするので、精神的にも楽になるでしょう。

返済も一時的に停止できます。

3.債務額の確定

手続きが始まったら、弁護士や司法書士は必要な書類を取り寄せて返済額が実際にどれくらいになるか計算を行います。

長期間にわたって借り入れをしていると、法律の改正の関係で高すぎる利息を支払っているケースも。

借り入れをしている人が思っている金額と実際の債務額が異なる場合もあるため、計算によって現在の債務額を確定させる必要があります。

4.必要な手続きを実施

債務額が確定したら、任意整理の場合は借入元との交渉が始まります。個人再生や自己破産の場合は、借入元と裁判所の両方との手続きが必要です。

専門家に依頼すれば、必要な手続きを案内してもらえます。

手続きが終わったら、自己破産以外の場合は見直された条件での支払いが開始される流れです。

自己破産では返済は不要ですが、高額な財産の売却などの手続きを行います。

債務整理の費用が払えないときの対処法

債務整理の費用は高額になるケースが多いため、支払えない人は以下のような対処法を試しましょう。

それぞれの方法について確認しましょう。

法テラスに相談する

1つ目が法テラスに相談する方法です。

法テラスは正式名称を「日本司法支援センター　法テラス」と言い、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所と位置付けられています。

以下の条件を満たしている人は法テラスに弁護士費用を立て替えてもらえて、分割での支払いが可能です。

収入に関しては住んでいる地域や人数によって基準が異なるので、確認した上で利用を検討しましょう。

「勝訴の見込みがないとはいえない」とは、和解や調停などで紛争が解決できる見込みがある場合や、自己破産で面積が受けられる見込みがある場合です。

民事法律扶助の趣旨に適しているとは、宣伝や報復のためではない場合を言います。

依頼先に分割払いができないか相談する

2つ目が依頼先に分割払いができないか相談する方法です。

弁護士・司法書士事務所の中には、債務整理の費用の分割払いに応じてくれるところもあります。

すべての事務所で可能なわけではないので、支払いを分割にしたい場合は最初の相談の段階で伝えておきましょう。

公式サイトで分割払いが可能と案内している事務所もあるので、可能なところを選ぶと確実です。

裁判所に支払う費用は分割払いはできないので、分割払いにするなら弁護士や司法書士への支払い費用になります。

着手金が無料の依頼先へ依頼する

債務整理の費用が払えない場合は、着手金が無料の依頼先に依頼する方法もあります。

着手金は依頼に取りかかってもらう際に支払う費用で、成功してもしなくても返還されません。

着手金無料なら、手元にお金が無くても依頼ができます。

相談の際に相談料がかかる事務所もあるため、相談料もチェックしましょう。

相談料と着手金が無料なら、成功報酬で支払える可能性があります。

成功報酬は事件が進行する中で少しずつ支払うのが一般的なので、途中で支払いが生じるケースには注意しましょう。

債務整理によくある質問と回答を紹介

債務整理に関してよくある質問と、回答を紹介します。多くの人が疑問に思う部分なので、気になる点がある人は債務整理の手続きを始める前に確認して疑問を解決しましょう。

債務整理に関する無料相談窓口はある？

債務整理に関する無料相談窓口には、以下のようなところがあります。

何から始めていいかわからない場合には、上記のいずれかに相談しましょう。

司法書士と弁護士に依頼するのは何が違う？

債務整理を依頼できる専門家には司法書士と弁護士がいますが、両者の違いは以下の通りです。

• 司法書士は借入額が1社につき140万円以上の場合に対応できない
• 司法書士事務所は報酬の上限が決められているため費用が安い傾向がある

司法書士は借入額が1社につき140万円以上の場合は対応できません。

借入額が140万円までの場合はどちらに依頼してもあまり違いはありませんが、費用に関しては司法書士事務所の方が安い傾向が見られます。

弁護士費用は事務所ごとに自由に決められますが、司法書士事務所の場合は報酬の上限があるからです。

参考：債務整理事件における報酬に関する指針

指針が出された当初は一定の期間で効力を失う予定でしたが、更新の必要があると判断されました。

現段階では、2026年5月25日に失効するルールになっています。

債務整理の費用の相場はどれくらい？

債務整理の費用の相場は、以下の通りです。

状況によっては上記の金額に収まらない可能性もありますが、一般的には上記の金額程度になります。

女性専用窓口を持つ債務整理におすすめの事務所は？

女性専用の窓口を持つ債務整理におすすめの事務所の例は、以下の通りです。

• アヴァンス法務事務所
• ウイズユー司法書士事務所

アヴァンス法務事務所には女性専用の相談窓口があります。

女性スタッフが対応してくれるので、女性でも相談しやすいでしょう。

ウイズユー司法書士事務所では、希望すれば女性スタッフに対応してもらえます。

債務整理は都市部の事務所に依頼するべき？

都市部の事務所の方が、相談件数が多く経験も積めるため、腕のいい弁護士や司法書士が集まりやすいのは事実です。

ただし債務整理の方法によっては何度か事務所に通う必要があるので、遠すぎる事務所はおすすめできません。

住んでいる地域によっては、地元の事務所を選んだ方がおすすめの場合もあります。

東京で債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所は？

東京でおすすめの事務所は、以下の通りです。

• サンク総合法律事務所
• 東京ロータス法律事務所
• 司法書士法人杉山事務所

サンク総合法律事務所は第二東京弁護士会に所属している法律事務所で、分割払いにも対応してくれます。

月600件以上の相談実績を誇る、経験豊富な事務所です。

東京ロータス法律事務所は多数の実績を元に蓄積されたノウハウがあり、休日にも対応してくれるのがメリット。

司法書士法人杉山事務所は本拠地は大阪ですが、東京での実績も多い司法書士事務所です。

相談実績が月3,000件と、豊富な実績があります。

大阪で債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所は？

大阪でおすすめの事務所は、以下の通りです。

• ライズ綜合法律事務所
• アディーレ法律事務所
• ベリーベスト法律事務所

ライズ綜合法律事務所では、債務整理に関する相談を無料で受け付けてくれます。

経験豊富な弁護士が担当してくれる事務所です。

アディーレ法律事務所は、弁護士費用の分割払いや成功報酬の後払いにも応じてくれます。

プライバシーに最大限配慮しながら対応してくれる、実績のある法律事務所です。

ベリーベスト法律事務所は大手の法律事務所で、弁護士が連携しながら対応してくれます。

法テラスでも債務整理はできる？

法テラスでも債務整理はできます。

法テラスで債務整理をすると費用の負担が少なくてすむメリットがある半面、以下のような注意点もあります。

• 収入や資産などの条件を満たしている人しか利用できない
• 審査に時間がかかる

法テラスは収入や資産額が一定以下の人しか利用できません。

利用可能か審査を行った上で手続きに入るため、時間も必要です。

手続きが始まるまでは督促が止まらない点に注意しましょう。

過払い金の申請は債務整理の扱いになる？

過払い金は支払い過ぎた利息なので過払い金の請求は債務整理には当たりませんが、債務整理扱いになるケースがあるため注意が必要です。

完済した借り入れに対しての過払い金の請求は、債務整理の扱いにはなりません。

債務整理の扱いになるのは、返済中の借り入れに対して過払い金の請求を行い、過払い金では全額返済しきれなかった場合です。

返済中の借り入れでも、過払い金で全額返済できた場合は債務整理の扱いにはなりません。

CMでよく見るアディーレの評判や任意整理の費用は？

CMでよく見るアディーレ法律事務所の評判は、よいと言えます。

公式サイトで悪いものも含めて口コミや評判を掲載していますが、よかったという声が大半を占めています。

「任意整理」「個人再生」など依頼内容でも利用者の声が検索できるので、不安な人は確認してもよいでしょう。

任意整理の費用は以下の通りです。

• 基本料金：4万4千円※相手から提訴されている人は6万6千円
• 和解できた場合の報酬金：2万2千円
• 債務額が減額できた場合の報酬金：減額できた金額の11％
• 過払い金が回収できた場合：回収した金額の22％※訴訟で解決した場合は27％

費用はすべて税込です。

債務整理をするなら専門性の高いおすすめの事務所を選んで依頼しよう

債務整理をするなら、専門性の高いおすすめの事務所を選んで依頼するのがおすすめです。

債務整理には専門的な知識が必要で、自分で行うのはかなり難しいと言えます。

知識があったとしても、手続きに手間と時間もかかるため仕事や家事をしながら対応するのは大変です。

弁護士・司法書士事務所に依頼すれば、経験豊富な専門家がスムーズに手続きをしてくれます。

事務所にはそれぞれ得意分野があるので、依頼するなら債務整理を得意としている事務所を選びましょう。