
お金が足りないとき、友達を頼りにしたい人は多いのではないでしょうか。
しかしいざ友達から借りるとなると「どうやって理由を伝えればいいのか?」「いくらくらいまで借りていいのか?」などの、様々な不安があります。
そこでこの記事では友達からお金を借りた経験のある100名にアンケートした結果を元に、友達からお金を借りようとする人の心理や金額などを調査しました。
迷っている人は、実際に友達からお金を借りた人の声をぜひ参考にしてみてください。
目次
友達からお金を借りる理由は?経験者100名に聞いた結果
実際に友達からお金を借りようとした経験のある人が、どのような理由が多いか調査した結果がこちらです。
その他少数派の理由には、以下がありました。
- 自動車を買うため
- クレジットカードの支払いのため
- 借金、ローンの支払いのため
- 携帯料金を払うため
- 新型コロナの影響で会社が倒産して金欠になった
- 免許、資格取得のため
友達同士での貸し借りとあって、軽い気持ちでお金を借りる人が多い印象です。
友達に借りる理由1位:手持ちが足りなかったから
友達からお金を借りる理由として最も多かったのは「一時的に手持ちが足りなかった」でした。
一時的にお金が足りなくなったシチュエーションに多かったのは、こちらのような例です。
こちらの理由でお金を借りる場合、金額は数千円から1万円ほどと少額で、1週間以内といった短期間で返済する人がほとんどでした。
友達に借りる理由2位:生活費が足りなかったから
2番目に多かったのは「生活費が足りなかった」という理由でした。
生活費が足りないのは緊急性の高い理由のため、相談しやすい友達からすぐにお金を借りる人が多くいます。
ただし生活費を理由にお金を借りる人は、10〜30万円といった高額な金額を必要としている場合が多いです。
返済までに3ヶ月以上かかるケースも多くトラブルに発展しやすいので、友達から生活費を借りるのは慎重になりましょう。
そういった人には気安くお金を貸さないほうが、安全と言えます。
友達に借りる理由3位:ギャンブルに使うため
続いて多かった理由は、パチンコや競馬といったギャンブルに使うためといったものでした。
ギャンブルでお金を借りる人の中にも、いくつかのパターンが見られました。
- 友達と一緒にスロットに来て、手持ちが無くなったので借りた。
- 正直にギャンブルに使うと伝え、翌月必ず返すと約束して借りた。
- 子供の治療費に使うと嘘をついて借りた
正直にお金の使い道を伝えて借りる人もいますが、中には嘘をついてお金を借りる人も。
ギャンブルが理由でお金を借りる人は、特にお金の使い道を偽って借りている人が多い傾向でした。
友達に借りる理由4位:飲み会のお金を払うため
4番目に多かった理由は、飲み会のお金を払うためでした。
「友達同士で飲みに行ったときに、手持ちのお金が足りなくなった…」のような理由が多く、借りる側も軽い気持ちでお願いしている場合が多いです。
借りた金額を見ても5,000〜2万円といった、少額のお金を貸し借りしています。
信頼できる友達であれば、飲み会などの場面でお金を貸すのは抵抗が少ないかもしれませんが、何回も繰り返し借りようとする友達は注意しましょう。
友達に借りる理由5位:家賃を払うため
5番目に多かった理由は、家賃を払うためです。
1ヶ月分の家賃が足りない人はそれなりの金額が必要となるため、3〜10万円ほどの金額を借りている人が多くいました。
今回アンケートを実施した結果では、家賃のためにお金を借りた人はしっかり返済していましたが、自分が借りる場合には慎重になりましょう。
経済的に困っている場合、ひと月分の家賃を借りたとしても根本的な解決にはなりません。
本当に生活に困っているのであれば、友達や人から借りるだけでなく公的融資の利用も検討してみましょう。
国の支援制度には生活保護といった聞き馴染みのあるものから、新型コロナの影響で失業・休業した人を対象とした「緊急小口資金」や「総合支援資金」といった制度もあります。
友達からお金を借りると友人関係が壊れる?
友達からお金を借りたり、友達へお金を貸そうとしている人は、その後の友人関係が壊れるのではないかと不安な人も多いでしょう。
実際に友達からお金を借りた人の傾向を見ると、このようになっていました。
93%の人が、お金を借りた後もこれまでと変わらず仲良くしている、特に関係に変化がなかったと回答しています。
意外にもお金を貸し借りしたことによって、友人関係が変わった人は7%しかいませんでした。
友達同士でお金を借りるのは「お金を忘れて一時的に借りた」や「飲み会のお金が足りなかった」などが多くいました。
借りてもすぐに返すため、関係の悪化にはなりにくいと考えられます。
友達からお金を借りた回数と金額について
友達からお金を借りた人が、合計何回借りた経験があるかのアンケート結果がこちらです。
約半数が1回のみ友達からお金を借りて、それ以降は貸し借りをしていないことがわかります。
何回も繰り返してお金のやり取りをするのはトラブルにも発展しやすいため、どうしてもの場合を除いては、あまり貸し借りをしないのがいいでしょう。
借りた金額については、このような結果になっています。
0円 | 7% |
---|---|
〜5,000円 | 20% |
10,000円 | 19% |
15,000円 | 2% |
20,000円 | 12% |
25,000円 | 1% |
30,000円 | 14% |
50,000円 | 11% |
10万円以上 | 14% |
5,000円から1万円までといった少数の金額を借りている人が、約40%いました。
お金を借りる理由の回答も踏まえて「財布を忘れたからちょっと貸して欲しい」程度の気持ちで借りる人が多いようです。
友達からお金を借りたのが原因でトラブルに発展したのは、わずか1%のみでした。
貸し借りすぐ金額が少ないため、友達とトラブルに発展する可能性も低くなっています。
今回アンケートに回答してくれた人の中には、友達から100万円もの金額を借りた人もいました。
Nさん(女性/39歳)
借りた目的:生活費が足りなかったため
借りた金額:100万円
借用書を書き、担保に私の車を入れ貸して欲しいと頼みました。
Nさんの場合は、借用書の用意と担保を設定した上で、友人からお金を借りています。
借用書とは、お金や物品の貸し借りを証明するための書類です。
高額なお金のやり取りをする場合、口約束だけだと言った言わないの争いに発展する恐れがあります。
借用書を書けばあらかじめ金額や利息、返済期限について書類に残すため、そういったトラブルを防げます。
今回友達からお金を借りた人の中には、借用書の存在を知らない人が29%もいました。
特に友達にお金を貸す側の人は、金額が5万円以上などの高額になる場合には、借用書の記入を作って返してもらいやすい状況を作りましょう。

友人にお金を貸したり借りたりするときはかならず「借用書」を準備してください。仮に、借用書の準備が難しくても、ラインやメール等お金の貸し借りを裏付ける証拠があれば、トラブル発生時に役立ちます。何かしらの「証拠」を残すことが難しいのであれば、返済してもらえないと思って貸すようにすればトラブルを防げます。
友達に借りたお金をいつまでに返済するのか決めておく
友達が善意の気持ちから貸してくれたお金です。
借りた側も誠意を持って返済する為に、友達へいつまでに返済するか事前に決めておく事でトラブルになりにくくなります。
こちらは、友達から借りたお金をいつまでに返済したかのアンケート結果です。
ほとんどの場合、1ヶ月以内には返済しているケースでした。
手持ちがなかったのを理由に一時的に借りた人は、その日のうちに返して長期的に借りないようにしています。
ただし中には、2万円を返すのに半年かかった人も見られました。
友達にお金を貸す機会があれば、金額の大小にかかわらず「いつまでに返してもらうか」を決めておきましょう。
借用書を書くまでもない金額の場合でも、期限をはっきりさせておかないと貸す側「いつになったら返してもらえるのか…」と不安な気持ちになってしまいます。
借りる側としても返済期限があれば、気づかず別のことにお金を使いすぎて返せなくなるといった事態も防げます。

返済期日に定めがないお金の貸し借りは、債権者(お金を貸した側)が「相当な期間を定めて催告」しなければいけません。つまり、お金を貸した相手に「今日中にお金を返して」と言うのは法律上ダメです。相当な期間はおおむね1週間程度とするのが一般的であるため「今日から1週間後に貸したお金を返して」と伝えるようにしてください。
友達からお金を貸してほしいと言われたらどうする?
友達からお金に困っていると話を聞いて、お金を貸してほしいと言われたら、どう対応するのが正解でしょうか?
友達とは言え、安易にお金の貸し借りをする前に、お金を借りる手段は他にもある事を頭に入れておきましょう。
そして数ある手段の中で、なぜ友達にお金を借りようとするのか?その心理も理解しておけば、不要なトラブルを回避できます。
以下のアンケート結果は、友達からお金を借りようと思った理由を調査したものになります。
特に多かった意見をいくつかピックアップしてみました。
- 仲がいい友達だったから
- 頼りにしている友達だったから
- 友達に借りるのがいちばん簡単だったから
- 金利がないから
- 審査や返済期限などがなく融通もきくから
- 消費者金融で限度額まで借りており、それ以上借りられなかったから
最も多かった声は「仲がいい友達だから」「信頼している友達だから」などでした。
お金についてはなかなか気軽に話せるものではないので、頼りにしている友達に相談する人が多いです。
友達がお金を貸してほしいと頼んできたら、つき離さずに一度話を聞いてあげるのもおすすめします。
また消費者金融などでお金を借りた場合、金利による負担で返済が長引くほど苦しむこととなります。
お金を貸すとなると抵抗のある人も多いですが、しっかり返済してもらうと約束した上で、友達が借金漬けにならないように助けてあげるのも選択肢のひとつです。
中には正直に理由を話さずに友達からお金を借りた人も
友達からお金を借りた人の中には、少数ながらも正直に理由を話さなかった人も多数いました。
- 競馬のために借金をしましたが、クレジットカードの返済のためと伝えて借りました
- ギャンブルに使うお金が欲しかったのに、娘の養育費のためと嘘をつきました
- 欲しいバックを買うためでしたが、電気代が払えないからと伝えました
もちろん友達だからといって嘘をついてお金を借りていいわけではなく、場合によっては詐欺罪が成立します。
刑法
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
(参照元:刑法)
万が一お金を貸した友達が嘘をついていると判明したら、毅然とした態度で対応しましょう。
友達以外で親からもお金を借りている人が多い
友達からお金を借りた経験がある人に、これまでに友達以外の方法で借りたことがある方法を調査した結果がこちらです。
圧倒的に多かったのが「親・身内」からお金を借りている人でした。
親は友達よりも身近な存在でお金を借りやすいため、最初に頼りにする人が多い傾向です。
金融機関で借りるよりも負担も少なく、友達よりも大目に見てくれることもあるため、お金に困ったらまずは親に借りるのも有効な手段です。
友達や親からお金を借りてそれでもまだ必要な人は、キャッシングやカードローンを利用するようです。
今回のアンケート結果ではクレジットカードのキャッシング利用者が多いものの、これはあまりおすすめできる方法ではありません。
消費者金融や銀行のカードローンには、クレジットカードにはない以下のようなメリットがあります。
銀行カードローン:他の手段と比べ金利が低く、長期間の利用に向いている。
クレジットカードのキャッシングは、すでに持っているカードがあれば手間なく利用できるものの、お金を借りるうえでの大きなメリットはありません。
金融機関などからお金を借りる際には、どの手段が最も自分にあっているかをよく検討しましょう。
ただし長期間利用していると、金利により返済の負担が気づかぬうちに膨らんでしまうので注意しましょう。
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2018年に2級FP技能士検定に合格後、AFP登録を実施。FPライターとして金融系記事をメインに寄稿するとともに、大手金融サイトで記事監修も開始。ファイナンシャルプランナーとして、読者に対して正しい情報を届けられるよう監修を行う。また、ファイナンシャルプランナーとしての専門知識に加え、ライターとして培ってきた知識を踏まえ、専門性の高い監修を行うことを心掛けている。